ゲイアプリで気になる相手にメッセージを送っても、返信が来ないことがあります。
「タイプではなかったのか」「年齢や体型が合わなかったのか」と考えがちですが、原因はそれだけとは限りません。自分の情報をほとんど見せないまま、相手から返事をもらおうとしていないでしょうか。
顔写真やプロフィールを公開している相手を見ていると、こちらは相手についてある程度知ったうえで、話しかけるかどうかを選べます。一方、自分の情報が少なければ、相手は判断材料のない状態で返事を求められます。
自分にも相手を選ぶ権利があるように、相手にもこちらを選ぶ権利があります。この当たり前の視点が抜けると、メッセージを送っても返信されにくくなります。
情報を公開している相手だけが選ばれる側ではない
プロフィールに顔写真、年齢、体型、住んでいる地域、探している相手などを書いている人を見つけたとします。
こちらは、その情報を確認してから「会ってみたい」「もう少し話してみたい」と判断できます。つまり、最初の時点ではこちらが相手を選んでいるように見えます。
しかし、メッセージを送った瞬間からは相手もこちらを判断します。
それなのに、自分のプロフィールには年齢と地域しかない。写真もない。メッセージも「こんにちは」「何を探していますか」だけ。この状態では、相手は誰から話しかけられたのか分かりません。
相手の情報を見て選んだ自分と、ほとんど情報がない相手から選ばれるよう求められた相手。両者が持っている判断材料には、大きな差があります。

情報を小出しにすると相手の負担が増える
自分の情報を最初から出さず、聞かれたら少しずつ答えようとする人もいます。
写真は返信が来てから送る。年齢や体型は質問されたら答える。何をしたいのかは、やり取りを続けながら伝える。この方法なら、自分は必要以上の情報を公開せずに済みます。
ただし、その分だけ相手の負担は増えます。
相手は返信したうえで、年齢、体型、顔写真、目的などを一つずつ確認しなければなりません。やり取りを重ねた結果、条件が合わないと分かる可能性もあります。
プロフィールを公開している人ほど、「自分はこちらが判断できる情報を出しているのに、なぜ相手の情報を質問して集めなければならないのか」と感じても不思議ではありません。
返信が来ないのは、情報を隠していることへの罰ではありません。相手にとって、返事をするための材料や、やり取りを始める理由が足りないのです。
「返信が来たら見せる」では順番が逆になる
顔写真などを不特定多数に公開したくない事情はあります。ゲイアプリでは、仕事や生活圏との関係から、プロフィールに顔を出しにくい人もいるでしょう。
問題は、非公開にすること自体ではありません。
何も見せずに「返信してくれたら写真を送ります」と考えると、相手にだけ先に判断を求める形になることです。相手からすれば、誰か分からない人へ返信したあとで、ようやく判断材料が届きます。
公開したくない情報があるなら、最初のメッセージで補う方法があります。
顔写真をプロフィールに載せていないなら、必要に応じて個別に送る。写真をすぐに送れないなら、年齢、体型、地域、目的など、伝えられる範囲を先に書く。顔出しできない事情がある場合も、短く説明すれば相手は状況を理解しやすくなります。
すべてを公開する必要はありませんが、相手が返信するかどうかを判断できる材料は必要です。
相手のプロフィールに書いてあることを聞いていないか
返信されにくいメッセージには、相手がすでに公開している情報をもう一度質問してしまうものもあります。
プロフィールに目的や希望するタイプが書かれているのに、「何を探していますか」と聞く。住んでいる地域が書かれているのに、「どこ住みですか」と聞く。このような質問は、相手から見るとプロフィールを読まずに送っているように見えます。
自分は相手の写真だけを見て声をかけたつもりでも、相手は「誰にでも同じ文章を送っているのでは」と感じるかもしれません。
長文を書く必要はありません。相手のプロフィールのどこに興味を持ったのかが少し伝わるだけでも、無差別に送られたメッセージとは印象が変わります。
返信を増やしたいなら先に判断材料を渡す
返信をもらうために大切なのは、うまい口説き文句を考えることではありません。相手が安心して判断できる材料を、こちらから先に渡すことです。
プロフィールや最初のメッセージには、少なくとも次のような情報があると判断しやすくなります。
- 年齢や年代
- 体型
- おおまかな地域
- 探している関係や目的
- 必要に応じた顔写真
- 相手のどこに興味を持ったか
もちろん、個人を特定できる情報や、公開したくない情報まで無理に出す必要はありません。大切なのは、相手には詳しい情報を求める一方で、自分だけは何も示さない状態にしないことです。
ゲイアプリでは双方が選ぶ立場にある
ゲイアプリでは、メッセージを送る側が相手を選び、受け取る側が選ばれるように見えることがあります。
実際には、どちらも選ぶ側であり、選ばれる側です。
相手のプロフィールを見て「この人と話したい」と思ったなら、次は相手がこちらを判断できるようにする必要があります。自分の情報を出さないまま返信だけを期待すると、その判断を相手に丸投げすることになります。
返信が来ないときは、容姿や条件だけを原因だと決めつける前に、自分が相手へ十分な判断材料を渡しているか確認してみてください。
情報を一方的に受け取るのではなく、こちらからも伝える。その対等さが、やり取りを始めるための第一歩になります。



コメント